2008/8/8 matsuricaが開店しました/きっかけは「お教室」

人生を振り返った時、転機だと感じるポイントがありますよね?
私にとっては、2008/8/8 matsuricaの誕生が大きな分かれ道。

主婦としての人生を送っていた私が、小さなお店を開いたことから、一般社団法人を設立したり、百貨店イベント企画したり、オーガニックジャーニーと評して海外ツアーを組んだり、香りの製品開発したり、フリーマガジン作ったり、、自分の中の本質的な欲と出会って解放しまくった結果、『はなさん3人説』と言われるほど激しい日々を走り抜けました。激しかった・・。

『matsuricaのはなさん』と呼ばれていた12年間。
閉店日、12年間を振り返った時にお客様の嬉しそうな顔しか浮かばなくて、やりきった感で清々しかったのを覚えています。
実際、閉店後にお祝いにきてくれた友人たちにもそう言われました。
でも、じっくりと12年の日々を思い返せば、生きているのをあきらめようとした苦悩の時間も、驕り高ぶって自分を見失いかけた時期もありました。お客様が喜んでくれるからと、どんどん仕事にのめり込んでいった先に、自分らしさがまた雲隠れしてしまってもがいた時期も。だんだんと、『matsuricaのはなさん』と本当の自分が乖離していくのを感じて、最後は店に立つのが辛くなっていました。閉店後も、自分の言動や考えがmatsuricaのはなさんベースで動いちゃうことに四苦八苦して、ついに「誰もmatsuricaと私を知らない場所に行こう!」と突然、神戸に引っ越しました。それから2年間は代々木上原と神戸の二拠点をすることに。居心地良すぎてほぼ神戸にいたけれどw(すでに2年前に神戸/北野坂の拠点は引き払って、現在は代々木上原拠点に戻ってます)。

それほどまでに、濃かったmatsuricaの12年間。
matsurica=わたしが一体化していた12年間の記憶をちょっと振り返ってみます。
これは私の備忘録を兼ねていますので、不定期で更新していきます。ちょうど本日は2026年8月1日。
8月は私にとって何かと印象的な出来事が起きていました。まずは、matsurica開店から・・・

matsuricaの外観。今はMAGNOLIAになっています。
狭い店内にアロマ、食、スキンケア、雑貨など満ち溢れていました。

開店のきっかけは「お教室」でした。
2001年ごろからアロマテラピーと紅茶の講師(紅茶はもっと昔からだけど)をしておりましたが、2008年はじめに自宅で友人向けにアロマ教室をしていた頃、当時の愛犬が甘えん坊の体力おばけなビーグル犬でして、、全く集中できない環境に悩んでおりました(しつけできてなくてすいません)。そんな折、物件に空きが出たと知り、落ち着いた環境でお教室できる!やってみよう!と恐れ知らずのわたくしはお店をはじめることにしたのです。時は2008年1月か2月。そこから物件をスケルトンにして、開店したのが8/8なのだから勢いってすばらしい。若さの武器とは無知であることかも知れぬ。先の心配が予測できないから、飛び込めたのだと思います。

物件がスケルトンになって、その先どうするか?
脳内にはイメージがありますが、目の前にいるのは建築の作業をする人々。彼らは発注があれば、その通りに作ってくれるプロ。てことは、誰が発注を??居なかったら頼めばいいのですが、お金がありません。あれ・・・これは私がやらねばならぬのか。と知ってからの激走がすごかった。ハウスメーカーを巡って、床材を決める。途中で「絶対床暖房いれたい」と思いついて工事費膨らむ。壁は珪藻土がいい。塗装メーカーも巡って色を決める。さらに、珪藻土の塗り方デザインも決めなきゃ。入って両サイドの壁はミントグリーン、それ以外は白。巾木の色は?ライトはどうする??そうそう、カフェ的なことをしたいかもしれないから許可も取らなきゃ。図面持って保健所に通う日々。シンクは2つ?観音開きの扉、手洗いシンクの大きさは?合羽橋に行って必要なものを買い揃えたり、工事業者さんに発注書を送って、立ち会いしたり。エアコンの穴はどこにしますか?タイルの貼り方は??指示した申し送りが全く反映されてなくて激怒したり。
その合間に、販売するものの選定と発注と。ディスプレイはどうする?家具屋をはしごして、買い出して。値札つくらなきゃですね。お客様に開店のお知らせ送らなきゃ!DM作らなきゃ、ロゴもですね!そこは、大学時代からの友人ゆう子様に一任。一緒に何もない店内で撮影したりしました。本当にありがとう。ドタバタの、しかしとても幸せな半年でした。

しかし、開店日の写真は一枚も残していません。

それは私にとって大げさでなく天国と地獄が同居していた日だったから。人生はじめてのお店の開店日に、まさか人生で一番の憤怒、絶望、悲しみに見舞われるとは想像出来なかった。たくさんのお祝い花に囲まれ、たくさんの友人たちに祝われて笑いながら、足元は地獄の大穴が空いてる感じ。結局、この日が私の運命の日であったことには違いなく。あの日、人生のルートがバツンと切り替わったのでした。

それはさておき、はじめてのお店が誕生し、日々は動いていきます。値札の登録も間違えて、半年くらい税抜で販売してたりもしました。とにかくお店に足を運んでもらうため、「ワンコインでアロマスプレー作り」「おいしい紅茶の淹れ方講座」を企画して、手書きのちらしを作成して店の前に置いたり、毎日のように看板を書きかえて、何の店かを伝えたり。そうそう、機械苦手なのに三つ折りの『matsurica通信』を作成してましたね。やる気があればなんでもできるな笑。ブログ「マツリカの日記」も熱心に更新。アロマと紅茶の楽しみ方を丁寧に掲載してました。何せ最初の店名は【アロマと紅茶のお店 matsurica】だったのです。ロゴにもaroma&tea shopと書かれていました。アロマテラピーの先生をするずいぶん前に、日本紅茶協会で学んでいたのです。ティーインストラクター9期生でした。懐かしや。

店内は入って右側の棚に紅茶がずらり。今はなき、桜新町の紅茶専門店「テテ」さんの紅茶を中心にセレクトしていました。左側の棚にはアロマセラピーのグッズ。ドイツの「プリマヴェラ」、オーストラリア産の精油ブランド、我が師匠吉川千明さんの精油ブランド「エルボリストリ」などからセレクトした精油が常時40種程度ありました。ネロリウォーター、フランキンセンスウォーター、ゼラニウムウォーターなど、当時としては珍しい芳香蒸留水のラインナップも。『精油が1本あったなら』というテーマで、使いこなし方をお伝えする日々でした。

最初からユニークな品揃えが叶った最大の理由。それは、直前まで吉川千明さんの元で働いていたからに違いありません。恩師!日本におけるオーガニックコスメ、スパサロンのパイオニアである彼女の元で、たくさんのオーガニックブランドの皆様と出会えていました。matsuricaを開店してお取引を開始したブランドさんはほぼ友人達。よく皆様遊びに来てくれてたので、狭い店内にはブランド同士が語らうサロンのような様相に。そこに出くわしたお客様方も自然と会話に加わって、自然なつながりが生まれていきました。時折、店内でブランド代表や開発者が少人数のお話会やワークショップをしたり。そんなことを続けていたら、いつの間にか「東京に来たのでmatsuricaに」と全国から、いや海外からもお客様が集うようになりました。閉店を決めた時、師匠である千明さんから「はなちゃん、伝説つくったよ」と言われたのが私にとっての人生の花丸印。「よくできました!!」で締められて満足です。

信じられないかもしれませんが、当時は「オーガニックコスメ」という言葉もイマイチ響かない世の中。「ナチュラルコスメ=茶色、効かない」という程度の認識だったのです。それは違う!と世の中に良さを伝え続けた吉川千明さん。時にブランド様に厳しくも愛あるアドバイスをしながら、日本におけるオーガニックコスメの印象を変えてきた人です。話がそれました!何が言いたいかというと、オーガニック業界のみんなが集ってくれた結果、matsuricaの売り場から紅茶の比率が激変したのです。いよいよ「アロマと紅茶のお店」という名前がそぐわなくなってきた。

そこで途中から、【オーガニックセレクトショップ matsurica】という店名に変更しました。今や当たり前になってますけど、「オーガニックセレクトショップ」という名前は一般的にはなかったので、すっごい悩みぬいて付けた名称でした。これで意味が伝わるのかしらとドキドキしながら店名を変えたのを覚えています。そんな話をすると、一体いつの人間なのだ?と思われそうですが、これは約15年ほど前の話。時代ってあっという間に変わりますね!

さて、長くなったのでここらでmatsuricaについてのざっくり歴史語りはおしまい。そういえば、アールグレイにラベンダーを加えたmatsuircaオリジナルティーはめっちゃ美味しかった。また飲みたい。いつかMAGNOLIAからオリジナルのブレンド紅茶を発売したいと思ってる。やりたいことは尽きないけど、50代なのでスローペースにやってきます。お客様も一緒に歳をとってきましたでしょ。みんな自分のペースでご無理なきように。ご自愛くださいませ。。

次回は、私の大好きなイベント企画について語ります。周年祭りは毎年やってたけど、特に「matsurica10周年まつり」は最高でした!

MAGNOLIA OPEN day 《8月最新スケジュール》

8/7(金)8(土)14(金)15(土)
13:00-18:00
渋谷区西原3-13-5-101
代々木上原駅西口すぐ

・MAGNOLIAのオリジナル+調香プロデュース担当した香りアイテムが並びます
・8/7.8はiamloveのファウンダー愛子さんも在廊。Moon Balmの開発ストーリーを聞きながら、3種の香りをお試しください。

最新情報はインスタグラム投稿へ

目次